子供も合わない被せ物で噛み合わせが悪くなります
大人の方に限らず、お子様に対しても治療後、被せ物を入れることがあります。この時、被せ物が歯にきちんとフィットしていないと、それが原因で噛み合わせの問題を引き起こすケースがあります。
噛み合わせの問題はお子様の成長に悪影響をおよぼす恐れがありますので、こうしたケースに対しては被せ物を調整・交換するなどの処置を行います。
お子様の噛み合わせセルフチェック
お口の左右のズレを確認
「い」と発音する時のお口の形を見て、左右がズレている場合、噛み合わせに問題が生じている可能性があります。
顎の左右のズレを確認
お子様の顎の関節に指を置き、その状態で「い」と発音する時のお口の形をして口をゆっくり開閉した時、顎の左右にズレを感じたり、異音がしたりする場合には噛み合わせの問題、さらには顎関節の異常が考えられます。
お口の開閉時の音を確認
起立または座位の状態で奥歯を噛んだ時、左右の顎の音が違ったり、片方からしか音が鳴らなかったりするような場合、噛み合わせの問題が疑われます。
歯ぎしりにより被せ物を確認
起立または座位の状態で意図的に歯ぎしりをさせて、引っかかりなどの違和感がある場合、噛み合わせの問題が疑われます。
子どもの噛み合わせが悪いのを放置すると・・・
虫歯になりやすくなる
噛み合わせが正常でないと口腔内の自浄作用が低下してしまい、虫歯になりやすくなる場合があります。
顎関節症に繋がる恐れ
噛み合わせの悪さにより特定部分ばかりを使って物を噛む癖がついてしまうと、左右どちらかの顎に過度な負担がかかって、顎関節症に繋がる恐れがあります。
顔のバランスが悪くなる
噛み合わせの乱れにより、歯列の左右どちらか片方ばかりで物を噛む癖がつくと、お顔のバランスが悪くなることがあります。
全身のバランスが悪くなる
噛み合わせの乱れはお口・お顔のバランスだけでなく、肩や腰など全身のバランスの乱れに繋がる恐れがあります。
どうやって子供の被せ物の噛み合わせを治すの?
お子様のお口の中にある被せ物に問題があり、噛み合わせの乱れを引き起こしている場合には、被せ物の形態を調整したり、被せ物を別のものに交換したりするなどして、良好な噛み合わせが得られやすい環境を作ります。
子供の噛み合わせが悪くならないようにご家庭でできること
食事で気をつけること
子供の歯並びと食事は密接な関係にありますので、
- 噛む回数を増やす
- 軟らかいものばかりを食べさせない
- 良い姿勢で食事をさせる
など、普段の食事の内容・状況に注意するようにしましょう。
歯並びやかみ合わせが悪くなる癖に気を付ける
指しゃぶり、いつも口をぽかんと開けている、下顎を前に突き出すなどのお口まわりの癖は歯並びの乱れのリスクとなりますので、こうした癖に気づいたらすぐに止めさせて、歯科医院へ相談するようにしましょう。